3/9敗血症性ショック

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敗血症じゃなくて、敗血症性ショックだ。

 

概要

感染症によって引き起こされたショック状態を敗血症性ショックと呼びます。ショック状態とは、臓器が必要としているだけの酸素や栄養分が届いていない状態のことを指します。そのため、敗血症性ショックでは、血圧がうまく維持できずにさまざまな臓器障害をきたす状態を指します。敗血症性ショックでは、意識が朦朧(もうろう)とする、尿がうまく出ない、手足が冷たくなるなどの症状が引き起こされます。

敗血症性ショックを治療せずに放置すると命にかかわるため、積極的な治療を行うことが求められる状態であるといえます。

 

原因

敗血症性ショックは、感染症を原因として引き起こされます。感染症の原因となる病原体としては、細菌やウイルス、真菌、寄生虫などを例に挙げることができます。同じ病原体であっても患者さんによっては重症化しやすいことも知られています。たとえば、糖尿病や悪性腫瘍(がん)を抱えている方は感染症が重症化しやすいです。

敗血症性ショックは感染症の中でも重篤な状態です。敗血症性ショックでは、炎症性サイトカインと呼ばれる物質が大量に体内で生産されるようになります。その結果として、血圧の低下や血管損傷などが引き起こされ、さまざまな症状が出現していると想定されています。

 

症状

敗血症性ショックでは、それぞれの感染症の症状に関連した症状がみられます。発熱や倦怠感、食欲低下などの全身症状に加えて、喉の痛み、腹痛、吐き気や嘔吐、頭痛などの症状がみられることがあります。

敗血症性ショックは、感染症の中でも重篤な状態です。初期段階では手足が温かい時期がありますが、時間が経過するとともに手足が冷たくなります。また、脈拍数の増加や呼吸回数の増加などの症状もみられるようになります。

敗血症性ショックでは、血圧が低下することも特徴のひとつです。このことと関連して、脈拍を触れにくい、意識状態が悪くなり朦朧(もうろう)となる、尿が出にくくなるなどの症状が現れます。全身の血管障害も引き起こされ、出血のしやすさや臓器障害が進行することも懸念されます。また、積極的な治療を行っても病状が悪化し、最悪の場合には命にかかわることもあるため注意が必要です。

 

検査・診断

敗血症性ショックでは、意識状態の変化を確認することに加えて体温測定、呼吸回数や血圧測定などが行われます。原因となっている感染症が何であるかを調べるために、血液検査や尿検査、髄液(ずいえき)検査、喀痰検査、胸部単純レントゲン写真、超音波検査、CT検査などの検査が行われます。病原体を同定することを目的として尿や血液などの培養検査を行うことも必要です。

また、敗血症性ショックではさまざまな臓器障害が引き起こされることも懸念されます。こうした臓器障害の有無を確認するために、血液検査や尿検査なども適宜検討されます。

 

治療

敗血症性ショックは、放置することで命にかかわります。そのため、積極的な治療が必要とされます。治療の経過に応じて病状が変化することもあり、血圧や意識状態などを適宜モニタリングすることも求められます。そのため、集中治療室での集学的な治療が必要とされることが多いです。

敗血症性ショックでは、原因となっている病原体に対して効果が期待できる抗生物質などの薬剤が投与されます。感染症をコントロールするために外科的な処置(排膿(はいのう)や洗浄など)が必要とされる状況もあります。また、血圧や全身臓器障害をコントロールするために輸液やステロイドの投与、昇圧剤の使用、人工呼吸管理などの集中治療が必要となることもあります。